今さら聞けない「アリペイ(支付宝)」って何?便利さとデメリット、アリババの戦略

中国はネットサービス、モバイルサービスが進んでる!という話題を目にすることが多くなってきました。その中でも特に注目されているのが「オンライン決済サービス」です。その名の通り、現金を使わずにスマホやパソコンを通じて買い物ができる仕組みですね。今回は中国大手企業「アリババグループ」が2004年にサービス展開を始めた「アリペイ(支付宝/zhifubao)」について、「今さら聞けない」基本的なところを改めてご紹介したいと思います。

alipayの使用

そもそもアリペイ(支付宝)って何だっけ?

「アリペイ(支付宝)」とは「チャージしたお金を使って多方面での買い物が出来る電子オンライン決済サービス」の事です。現在中国人の多くは中国の銀行カードとオンライン決済サービス(支付宝や微信)をリンクさせて使用しています。このサービスはチャージすれば現金を持たずに、QRコードを「ピッ」とすれば簡単に買い物が出来る便利性や、その支払いの多方面性で一躍有名になりました。

alipay使えます

日本でも現在、コンビニエンスストアや空港、家電量販店等で「アリペイ(支付宝)」サービスの使用が可能です。2015年に年間約500万人の中国人観光客が日本を訪れ、また2016年には年間630万人の中国人観光客が日本を訪れました。集客の伸び率は27,8パーセントでした。その大半が「アリペイ(支付宝)サービス」を利用していると考えると、日本の多くの企業が「支付宝」と提携した理由がわかりますよね。

メリットはたくさん。デメリットも?

消費者は「現金」を持つ必要が無くなります。
またカードを持つ必要がないので「紛失」のリスクが減少します。チャージした金額から買い物をした分だけの代金が差し引かれるので、月の最後にまとめて決済する必要がありません。
こう考えてみるとメリットばかりあるように思えますが、デメリットもあります。チャージした金額の他に銀行と連携させている人は、銀行の預金から差し引く事が出来ます。携帯電話が盗難に遭った場合誰でも使用出来てしまう危険なデメリットもあります。自分のアリペイ(支付宝)にはパスワードを設置し、盗難に遭った際には停止出来るように対策を取っておく必要があります。

アリペイ(支付宝)が使えるところあれこれ

コンビニ…コンビニエンスストアでの買い物にもアリペイ(支付宝)を使う事が出来ます。スタンダードな使い方で、チャージした金額から商品の代金が引き落としされます。「扫一扫(スキャン)」して金額を打ち込み引き落としするやり方と、自分のバーコードを表示して読み取り、代金を支払う方法があります。

タクシー…最近増えてきました。元々「現金」か「交通卡(交通カード、駅などで発行できるカードで現金をチャージして使うカード、主に交通機関の電車やタクシー、バスでの使用が可能)」での支払いでしたが、アリペイ(支付宝)での支払いが可能になりました。しかしまだ全てのタクシーがアリペイ(支付宝)に対応しているわけではありませんのでご注意下さい。アリペイ(支付宝)やWeChatPayが使えるかどうかは運転手さん次第なんですよね。

タクシーでも使える

公共料金、携帯代金…光熱費なども登録すれば支払いが可能です。月に一度光熱費が記載された紙が家に届き、その紙を持ってコンビニに支払いに行く必要が無くなりました。また携帯料金も同様にアリペイ(支付宝)からの支払いが可能です。

消費者同士でのお金のやり取り…この機能は日本人にはあまり馴染みがないと思います。中国では大勢で食事をする機会が多いので、割り勘の習慣があります。食事をした後、一人がアリペイ(支付宝)を使って店側に支払った後、他は支払いを済ませた人へ「自分の分の代金」を支払います。これは中国語で「转账」(zhuanzhang)と言います。

割り勘にも便利

ネットショッピング…日本でもネットショッピングでオンライン決算(クレジットカード)使用出来ます。同様に中国ではアリペイ(支付宝)を通じて安全に買い物が出来ます。中国人はクレジットカードを使用するよりもアリペイ(支付宝)や微信を使用します。購入したい商品を選び、パスワードを入力すればその場で買い物が終了します。「淘宝」や「天猫」と言った有名なショッピングサイトでの買い物は勿論、現在は食事の出前サービス(饿了么、百度外卖など)でもアリペイ(支付宝)を使用可能です。
家に居ても簡単に食事を頼む事が出来るこのサービスは、爆発的なヒットとなりました。

シェア自転車…2015年に設立された「レンタル式の自転車」です。至る所に乗り捨て用の自転車が置いてあり、登録さえすれば誰でも自転車を使用できます。使い方は、自転車に記載されているQRコードをスキャンして使用ボタンを押すと、自分がスキャンした自転車をロックしている鍵を解除できるコードが送られてきます。大体30分で1元(17円ほど)なので、自分の自転車を持つよりも安いと話題になりました。最寄駅から目的地まで歩く必要が無くなりとても便利です。一時期、街が自転車で溢れ大変な事態となりましたが現在は緩和されているようです。

日本でも「アリペイ(支付宝)」の使用が可能な店舗が増えています。日本でもアリペイ(支付宝)の使用が可能になれば中国人観光客がより一層安心して、そしてより気軽に日本での買い物を楽しめるでしょう。また日本の店舗側でもアリペイ(支付宝)を取り入れる事によって、生産会社との取引がスムーズに進み金銭トラブルも起きにくくなることも期待されます。これからは日本での「支付宝使用」が注目されると思います。