双十一詳報!ファッションに強かったアリババO2Oの取組が寄与?シャープにも注目。

11月11日(双十一、ダブルイレブン、独身の日)大セールが終わった翌週、さまざまな分析がネット上に飛び交いました。その他の経済ニュースが霞んでしまう量です。その中から面白いモノ、今後の参考になりそうなモノを拾って、紹介してみます。

2017年11月11日の売上は1682億元

なお、準拠した売上高には、全チャンネル、アリババ、JD京東と、3つあります。全チャンネル2540億元、アリババ1682億元、京東1271億元(11月1日~11日累計)となっています。(1元=17.05円)

アリババ(天猫)の売上トップテン

天猫上の売上高上位店舗から見てみましょう。次のようになっています。

順位 店舗名
1位 蘇寧易購官方旗艦店
2位 小米官方旗艦店
3位 榮耀官方旗艦店
4位 ハイアール官方旗艦店
5位 NIKE官方旗艦店
6位 ユニクロ官方旗艦店
7位 シャープ官方旗艦店
8位 アディダス官方旗艦店
9位 林氏木業家具旗艦店
10位 美的官方旗艦店

家電量販店、家電メーカー、スマホの小米で6社と、電気製品系が過半数を占めています。この中では7位に入ったシャープの健闘が光ります。今は台湾企業・鴻海(ホンハイ・Foxconn)傘下となりましたが、郭台銘会長は、大々的に中国でもシャープブランドを展開する戦略なのでしょうか。
あとは、ナイキ、ユニクロ、アディダスのアパレル3社と、家具が1社です。ユニクロは日本企業1位、外国企業2位です。堂々たるものですね。
また、天猫では167位までの売上が1億元を突破し、“億元クラブ”入りを果たしています。残念ながら、日本企業はトップグループにはソニーと資生堂くらいしか見当たりません。来年に期待しましょう。

時代の流れか?スマホが強い

スマホ経済が浸透

中国人のスマホに対する関心は非常に高いのでしょうか。配車アプリ、シェアサイクル、フードデリバリーサービス、さらに実体店舗でもモバイル決済が主流となり、もはやスマホなしでは、生活は回りません。さらに中国メーカーが、世界市場で互角に戦っているという、応援の要素も加わります。

天猫のスマホトップ5
1位 アップル、2位、小米、3位 榮耀、4位 華為、5位 VIVO
京東のスマホトップ5
1位 榮耀(honor)、2位 アップル、3位 小米(シャオミ)、4位 華為 5位 VIVO
ちなみに2017年第三四半期の国内シェアは
1位 華為 2位 OPPO、3位 VIVO、4位 小米 5位 アップル

となっていました。すると2007年の双十一で躍進したのは、榮耀、アップル、小米、ということになります。榮耀はアリババと京東の合計で40億2000万元販売しています。今後の注目ブランドですね。なおフォックスコンは、中国市場を皮切りとして、「シャープ」ブランドで、スマホのシェア世界トップ5を目指す、とぶち上げました。これも楽しみです。

相変わらず強い家電とファッション

家電とファッションを見てみましょう。
アリババの大型家電データです。
1位 ハイアール、2位 美的、3位 シャープ、4位 シーメンス、5位 格力

3位のシャープは、60インチ70インチの大型テレビを、全チャンネルで合計25億元販売しました。これは前年比406%です。ブランド力は順調に回復しているようです。

同じくメンズファッションでは
1位 海澜之家、2位 ユニクロ、3位 GXG、4位 太平鳥 5位 JACK&JONES
となっています。1位の海澜之家とアリババは戦略的に合作し、2000店舗でオンラインオフライン融合の販売体制を取っていました。これはユニクロも同様です。

レディースファッションでは
1位 ユニクロ、2位 VERO MODA、3位 ONLY、4位 HSTYLE、5位 Eifii

スポーツブランドでは
1位 ナイキ、2位 アディダス、3位 ANTA、4位 NEW BALANCE、5位 李寧、

となっています。ユニクロとナイキは2強として並立しています。またアリババの億元クラブには、服飾企業が40社も入っています。ネット通販服飾シェアは80,7%に及び、天猫はファッションでは圧倒的な強さを誇っています。

支付宝(アリペイ)は14.8億回の決済を処理

お金面の支援も充実

商品売上高以外の周辺データも見て行きましょう。

アリババグループの決済プラットフォーム・支付宝(アリペイ)の支払い数は、2016年の10億5000万回から14億8000万回へ41%増加しました。また一秒当たりでは、2016年の12万2000回から、25万6000回と2,1倍となっています。
同じように京東グループの京東支付も、2016年の3.5倍に増えています。

次は金融支援関連です。
アリババグループの小口金融「花唄」は、双十一用の臨時借入の平均額が2200元だったと発表しました。
京東金融は、中小出店者への融資限度額を50%アップしました。さらに1億元の値引きと1億1000万元の京東「京豆」という優待券を配っています。

蘇寧金融は、100の銀行と提携し「スーパー支払日」を設定しました。2億元の購入補助金を用意、また蘇寧の1000店舗でモバイル決済を優遇するなど、ここでもオンラインオフラインの融合(O2O)を進めていました。
またアリババでは52の大商圏、60店の実験店で、オンラインオフライン融合のデモンストレーションを行っています。

最後は物流です。ここではアリババと京東による物流会社や出店者への補助金提供合戦、という側面もあったようです。アリババは15億元を、京東は6億6600万元を準備したようです。さらに集配センターでの「スーパーロボット」使用、最後100メートルの多元化配送、環境保全型「緑倉」などの試験導入が行われ、これから問題点の検証が行われることになっています。

双十一が始まって9年、金融から物流まで、実に様々なテクノロジーの実験と検証が、行われてきました。新しいサービスを生み出す揺りかごのようでした。今でもそれは続いています。そして小売業だけでなく、社会インフラの整備にも大きな貢献をしてきました。実にユニークなイベントというべきでしょう。世界的に注目度は高まる一方です。
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